ママ、私を産んで幸せ? 軽度の自閉症とADHDの娘の話をします…
今日は、娘のことについて書きます。
真面目な話です。
最近よく耳にするようになったADHD…
それでも、当事者でなければ分からない、知らないことも多いのだと、最近つくづく思います。
診断された自閉症スペクトラム症とADHDのぶつかりあい
昨年の今頃でしょうか…初めて娘を連れて専門機関で受診しました。
その際の初見での診断は、軽度の自閉症スペクトラム症と、ADHDとのことでした。
特に、娘はグレーゾーンと呼ばれる子だと思います。はたから見たら分からない…
皆さんは、どれくらい知っているでしょうか…
このページへ辿り着いたのですから、きっといろいろ調べたのかと思います。
もしかしたら、今日診断されて不安になっている方もいるかも知れませんね…
娘は自閉症スペクトラム障害の割合3か4、ADHDの割合が7か6…と言われ、それぞれの特性がぶつかりあって難しいタイプとのことでした。
自閉症のこだわりの「ちゃんとやりたい」という気持ちとADHDの「やりたくない」という気持ちのぶつかりあい。
例えば、毎日、「宿題をやらなくちゃ」と「宿題やりたくない」のぶつかりあい。
そして自閉症スペクトラム症のこだわり…漢字の宿題で一文字目で「上手く書けない」と、泣きながら怒り、消しゴムで消しては書き直し、紙がヨレるほど書き直し…結局、1文字に40分かかったこともありました。…泣きながら40分。
その日の宿題は2時間かけても終わりませんでした。
また、歯磨きをやりたい気持ちとやりたくない気持ちのぶつかいあいで、ハブラシを握りしめて泣き続け、歯磨きに4時間かかったこともありました。
娘の特性(ASDとADHD)
娘の特徴です。
どの部分が自閉症スペクトラムでどの部分がADHDでしょうか。
・日々の活動で忘れっぽく、学校の勉強でうっかりミスが多い。忘れ物や紛失が多い
・好きなことや興味のあることには毎日何時間でも熱中する一方で気が散りやすく、課題や遊びなどの活動に集中し続けることができない(興味があるものに集中しすぎてしまい、切り替えが難しい)
・人の会話やゲームに割り込む
・話しかけられていても聞いていないように見える
・課題や作業の段取りが下手で、整理整頓が苦手で片付けができない。一つ一つの作業に時間がかかり、人より遅い
・宿題のように集中力が必要なことを避ける、やるべきことを最後までやりとげない
・考えなくても良いことまで考えている
・音、臭い、食感に敏感(衣服のタグやチクチク等も)
・偏食、神経質(魚の血合やハムの色が変わった部分等は残す。好きなもの以外の食べ物や初めて見るものは食べない)
・こだわりが強い
・寝つきが悪く、朝起きれない。疲れやすい
・運動が苦手(鉄棒や縄跳び等)
・自己抑制が苦手で些細なことでイライラし、キレやすい。すぐに泣く
・算数の文章問題が苦手
・お友達とのコミュニケーションが苦手
・怖がり(ジャイアンが怖くてドラえもんが観れない、蚊が怖い)
・集中している時以外は一人でいることが苦手
一方で…
・お笑いやなぞなぞ等が好きで、家では家族を笑わせる
・感情を込めた音読や歌が得意
・細かい作業が好き
・動物が好き
・負けず嫌い
といった感じです。
6月から始まった娘の不登校
Alexas_FotosによるPixabayからの画像
娘は、自閉症やADHDのこととコロナの長期休みが重なって、3年生から学校へ行けなくなりました。
出来ないことや感情のコントロールが出来ないことをだんだんと自覚して、人と比べ、自信をなくしている状態でした。
先に書いた歯磨きの話ですが…そのときは泣いてる娘に、なぜ泣いているのかの理由を聞いてみたところ「歯磨きなんて簡単なことが出来ない自分がくやしい。みんなは出来るのに、私は出来ない…」と言っていました。
現在は、行けそうな授業に1時間だけ行っては帰ってくる感じです。
私は娘に付き添って学校へ行き、教室の後ろで座って待っていて、帰りも一緒に帰ってきます。(学校の先生とのことや、クラスの子供たちの反応も、また今度書きますね)
給食は、3年生になってから1度も食べていません。
でも、娘の不登校にも今はだいぶ慣れました。
慣れた…というと心配になる方もいらっしゃるでしょうが、けっこう大切なことだと思うんですよね。
だってね、学校へ行かなくなりだした頃、自分の娘が不登校になるなんて、認めたくなかったんですよ、私。
だから「頑張って行ってみようよ」とか言ってしまってたんですよ。
ママ、幸せ?不眠になった娘…
Anja🤗#helpinghands #solidarity#stays healthy🙏によるPixabayからの画像
6月頃、娘は小学校3年生にして鬱のようになっていました。
眠れない眠れないと泣いて怒り、深夜1時を過ぎてようやく寝ることもありました。
その頃娘は、ママ、私を産んで幸せ?と、毎晩寝る前に言っていました。
「私みたいな面倒な子を産ませちゃってごめんね…」と。娘を抱きしめて私も泣きました。そんなことないよ、産まれて来てくれて嬉しかったんだよ、って。
でも娘は毎晩聞くんですよ。
そんな気持ちじゃ、そりゃ寝れませんよね💦
専門機関の担当の先生に伝えると、そのころコロナで電話診察だったのですが「それは緊急事態だから、すぐ連れてきなさい」と言われました。
少し明るさを取り戻してきている今
夏頃からでしょうか…娘は少しずつ以前のようになってきました。
学校には行けていないけれど、夜寝る前に「産んで良かった?」と聞かれることはなくなり、かわりに「ママ、私を産んでくれてありがとうね😀」と、たまに言うようになりました。
このたまにというのがいいと思っています。
自分が生まれたことの意味や理由なんて、小学校3年生が毎晩考えなくて良いと思うから…
そして、「YouTubeやってみたいな」と言うようになりました。
これは今、娘といろいろ計画中です。笑
娘はおもしろくて優しい
娘はけっこうおもしろいです。いろいろ、笑える話もあります。もともと明るい子でした。そして、とても優しいです。もちろん、特性から余裕がない時もありますが、人をキズつけることを嫌います。
コロナ渦で嫌なニュースが流れているときも「でも人間ていいね、協力し合えるから」と言っていて、私はほっこりさせられました。
そんな娘ですが、自閉症スペクトラム&ADHDの娘をいろいろ理解していただくには、保育園や小学校2年生の頃の話からしなくてはいけません。
なので、笑える話も、長くなるであろうADHDの話も、機会があればまたこんど…
今日のところは、私の娘の特性についてのお話だけにしておきます。
最初に診断を受けに行くまでの悩みや葛藤、診断結果を本人にどう伝えるか…等、皆さんにいろいろお伝えしたいことはあります。
またそのうち、これまでとこれからを順を追って書きますので、ご興味のある方はお読みくださいね。
ではでは…😊
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